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第一線で活躍中の翻訳者にインタビュー  

金融・経済翻訳家、山岡洋一さんインタビュー

金融、経営、経済関係の翻訳を中心に、第一線で活躍、翻訳者という仕事について書かれた『翻訳とは何か 職業としての翻訳』の著者でもある山岡洋一さんに、翻訳という仕事について伺った。


Q1 まず初めに、翻訳者を志そうと思った理由は何ですか?

翻訳を職業にするようになったのは、かなりの程度まで偶然が重なった結果です。たまたまそれまでの仕事が行き詰まったとき、翻訳の仕事が手近にあったのがきっかけです。だから、翻訳なら食べられたから翻訳者になったというのが、いちばん正直な答えでしょう。

偶然が重なってはじめた翻訳が職業になったのは、たまたまもっと良い仕事がなかったからだともいえますが、積極的に翻訳を選ぶ理由もあったからです。

第1が仕事の性格です。翻訳は何の肩書もない人間が対等に競争できる可能性がある点で、ありがたい分野です。人間関係が苦手なので、文章だけで勝負できる点でも、ありがたい分野です。

第2が市場の状況です。産業翻訳でも出版翻訳でも、需要は十分にあるのに、発注者や読者の期待する質に達した翻訳が少ないという状況が当時あったし、いまでも続いています。質の高い翻訳を目指していけば競争に勝てる可能性が高いという点でも、ありがたい分野だといえます。

もちろん、どんな翻訳でも勝てる可能性が高いわけではありません。たとえば、小説の翻訳で勝てるとは思わない。だから、小説を翻訳しようとは考えません。また、アメリカなどの英語圏で生まれ育った和英翻訳者がたくさんいるのに、和英の翻訳で勝てるとも思えなかった。だから、ある時点で和英の仕事はすべてお断りし、英和の翻訳に専念するようにしました。

Q2 経済、経営、金融関係の分野を主に多くなさっていますが、もともとその分野に興味を持っていたということですか?
 
これも偶然が重なった結果です。ある時点で金融関係の仕事が多くなり、この分野に焦点を絞るようになりました。その後に経営、経済の順に分野を拡大しました。経済にはもともと興味がありましたが、これも偶然というべきでしょう。

Q3 エイゴタウンでも紹介させていただいているご著書『翻訳とは何か』の中に「翻訳とは語学力を生かした仕事ではない。何よりも日本語でものを書く仕事である」と書かれています。翻訳の一番難しいところ、は日本語できちんと著者の真意を伝えることでしょうか。

翻訳に必要な力は、基本的には外国語を読む力、内容を理解する力、日本語を書く力の3つでしょう。このうちどれがいちばん大切かは、商品になるのが日本語の文章であることを考えれば、一目瞭然でしょう。外国語の読解と内容の理解は間接的な手段、日本語の執筆が直接的な手段です。直接の手段の部分が弱ければ、翻訳の質があがるはずがないといえます。

もうひとつ、大きな要因があります。この3つのなかで、意外なように思えるかもしれませんが、普通、いちばん訓練を受けていないのが、日本語を書く部分です。商品になる日本語が書けるようになるまでには、普通、何年もの修行が必要になります。日本語は母語だから簡単だろうと思うと、とんでもない陥穽に落ちることになります。

Q4 「漠然と」翻訳者に憧れている人は多いと思いますが、そういう人たちに第一線で御活躍なさっている先生から何かアドバイスをいただけますか。
 
英語力を活かす仕事はたくさんあります。翻訳がそのひとつといえるかどうかは、微妙なところです。学生が就職先を探すときのような熱心さで、市場を調べ、需要と供給の状況を調べてみるべきでしょう。

もうひとつ、きわめて重要な点があります。翻訳は個人の実力しだいの仕事です。実力があれば十分な収入を確保できる可能性もありますが、実力がなければ、よほどの幸運に恵まれないかぎり、内職程度の収入しか入ってきません。

自分の実力だけが頼りの仕事というのは、たぶん、ほとんどの人にとって馴染みがないはずですが、プロ・スポーツの世界をみれば理解できるはずです。イチローがマリナーズの一番右翼の定位置を確保できているのは、一番打者候補のなかで一番、右翼手候補のなかで一番だからです。二番では試合に出られない。もちろん、マリナーズ以外のチームに入れば、イチローより少し力が落ちても一番打者になれる可能性がありますが、それでも人並みでは選手になれない。翻訳もこれに似た世界です。既存の翻訳者の大多数に勝てる力がなければ、少なくとも大多数に勝ってみせるという気迫がなければ、まともな仕事は確保できないと考えておくべきでしょう。

Q5 翻訳学校で教鞭を取られていたこともあるそうですが、教える時に一番重点を置いていたことは何でしょうか?

どんな世界でも、後進を育てるのはある程度の年齢に達した者の義務だと思います。それに、経済・経営などのノンフィクション出版翻訳の世界では、ほんとうに実力のある翻訳者が極端に不足しています。だから、義務というより必要に迫られているというべきかもしれません。一時期、翻訳学校で教えたのは、仲間になりうる若手を探すためでした。いまでも翻訳をめざす人が希望すれば、積極的に会うようにしていますし、ときどきはそのための機会も設けています。

ただし、「教鞭を取る」というのはあまり適切な表現ではないように思います。翻訳には何よりも、英語の読解力、内容の理解力、日本語の執筆力が必要ですが、これらを教えることは、わたしの力ではとてもできません。少なくとも10年を超える期間が必要だと思います。しかし、こうした力が十分にある人を応援することはできます。

先輩としてできることは、翻訳の素晴らしさを伝え、翻訳者の心構えを伝え、実力本位の世界で勝ち抜いていくための知恵を伝え、そして、適切な時期に適切な発注者や編集者に紹介することです。

Q6 翻訳にも色々分野がありますが、一般的に翻訳者に向いている人、というのはどういう人でしょうか?
 
一般論としていえば、本の虫であること、日本語を書く仕事か修行をしてきたことの2点ではないかと思います。

Q7 最後に、先生にとって翻訳とは何でしょうか。

日本語を共通項とするという意味での日本人が、時間と空間と言語の壁を超えて、人類の英知を学ぶ方法のひとつだと考えています。翻訳があるから、古代インド、古代ギリシャ、近代ヨーロッパ、現代アメリカなどの最高の英知を学べる。そのための一助になるのが翻訳者の役割だと思います。

翻訳をテーマに『翻訳通信』という月刊の通信を出して、『翻訳とは何か』についても論じています。以下をご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/
貴重なお話、ありがとうございました。

『翻訳とは何か 職業としての翻訳』 山岡洋一著  日外アソシエーツ

英語学習者なら一度は憧れる「翻訳家」という職業。しかし、翻訳家を目指すこと、そして翻訳家として生きていくのは、生半可な努力では不可能だ。
本書は、「職業としての翻訳」が一体どういうものなのか、一般的な「翻訳」の概念とのギャップを明確にしながら論じられている。
一生をかけた職業として翻訳に真剣に取り組んでいる人たち、これから取り組もうとしている人たちに大いに役立つ一冊だ。

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山岡洋一(やまおか よういち)
1949年、神奈川県生まれ。経済・経営・金融分野を中心とする出版翻訳と産業翻訳にたずさわる。編著書に『ビジネスマンのための経済・金融英和実用辞典』(日経BP社 1996年)、訳書に『ビジョナリー・カンパニー』(日経BP出版センター1995)『クルーグ
マンの良い経済学悪い経済学』(日本経済新聞社 1997)『バブルの歴史』(日経BP出版センター 2000)など多数。


 

 

 
 
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