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ミステリー翻訳者
山本やよい氏インタビュー
山本やよい(Yayoi Yamamoto)
仕事柄とはいえ、人気作家のサラ・パレツキーとメールのやりとりもするという山本さん。サラに会いにシカゴに出かけたこともあるという、ヴィク・ファンなら狂喜乱舞してしまいそうなサラとの出会いについて語ってもらった。
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第三回目の今日は『原作者、サラ・パレツキーに会う』 |
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Q.ヴィク・シリーズの作者サラ・パレツキーとは実際にお会いになったことがあるんですか?
A.ええ。3作目が刊行される時に、どうしても彼女にインタビューしたくてシカゴまででかけました。会ったときの第一印象は「きゃしゃでエレガントな人」。本当にエレガントという言葉がぴったりの美しい女性です。
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Q.ヴィクとは対照的ですね。
A.そうですね。外見はそうです。でもヴィクのシリーズに流れる社会性はパレツキー自身の環境から培われてきています。例えばパレツキーは1947年アイオワ州生まれですが、シカゴ大学を卒業してから保険会社に就職します。そこで無能な男性上司との摩擦があったと聞いています。ですから作品にもその時の気持ちが反映されています。処女作の『サマータイム・ブルース』は出版社に売り込みをしては断られ、13社目でやっと出版にこぎ着けたと後で聞きました。
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Q.そんなことがあったんですか。すごい作家魂ですね。ところで翻訳者と作家との関係についてお聞きしたいのですが、翻訳者によっては作家に会ったこともない人もいます。山本さんはパレツキーとは面識がありますが
、例えばメールのやりとりなどもなさっているのでしょうか?
A.そうですね。パレツキーとは最近です。他にはピーター・ラヴゼイともあります。
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Q.パレツキーとはいつ頃から始めたのですか? 翻訳のたびに平均どのくらいのメールのやりとりをするのでしょうか。
A.メールは『ゴースト・カントリー』からです。作品によって質問の数はちがいますが、最新作の『HARD
TIME』では50〜60もの質問事項を 送りましたね。
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Q.なるほど。ところでパレツキーのご主人とはどんな方でしょうか。パレツキーが通った大学で物理学を教えている人で、先妻の間に3人の子供がいてパレツキーは結婚後、その子供たちを育てたと言われていますが……。
A.パレツキーとは年齢が離れていますが、とても仲のいいご夫婦です。つき合い当初のエピソードで笑い話があるんです。土曜日は彼がぜったいデートしてくれないので、パレツキーはてっきり彼に他の女性がいるのだと思い込んでいたんです。でも真相は碁が好きな彼が、土曜日は碁を打っていたんですって。
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Q.微笑ましいエピソードですね。そういえば最新刊の『HARD TIME』ではヴィクを見守る恋人が現れますね。それはパレツキーとご主人の関係と重なるところがありますか?
A.それとはちょっと違いますね。パレツキーはご主人に対しては、まるで父親に甘えるようだと言っています。
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Q.ヴィクが誕生する背景には、ご主人の愛情に包まれながらも、彼女の中から湧き出る社会に対する“怒り”を抱えていたからでしょうね。
山本やよい:プロフィール
1947年生まれ。同志社大学文学部英文科卒。現在は横浜市在住。海外ミステリーの翻訳が主。代表作、サラ・パレツキーのヴィク・シリーズの他、『最後の刑事』(ピーター・ラヴゼイ)、『嘆きの雨』(ウォレス)、『謎めく孤島の警部』(コーク)『出口なき広場』(チャールズ・ドット)、など訳書多数。
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レディ・ハートブレイク
女医ロティの代診の医師が撲殺された。通りすがりの犯行でなければ、最近救急病院で死亡した妊婦の夫がギャングを雇いうらみを晴らそうとしたのか。わたしはその線を洗おうとするが、今度はロティの診療所がデモ隊に襲われる。錯綜する事件の向こうには何が? 女探偵ヴィクの苦くハードな闘いを描く第四作。早川書房刊
ハヤカワ・オンライン
V.I.ウォーショースキー・シリーズを手掛ける早川書房のサイト。ヴィク誕生の第一作「サマータイム・ブルース」からシリーズ第9作「バースデイ・ブルー」までオンラインで注文できる。
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